一般社団法人 孫子塾

孫子塾

コラム

28:日本人のルーツ『倭人はどこから来たのか』の出版のお知らせ

 なぜか今日、「日本人は、北からも南からも西からもやって来た、つまり、混血した民族であって、純血種の単一民族とは、見なしがたい」「日本人は混血人種である」などの考えが日本人の底流にあります。

 だとすれば、論理的に我々日本人にとっての「母国」は、朝鮮、もしくは中国と言うことになり、我々の血筋は朝鮮人、もしくは中国人の末裔(まつえい)ということになります。
 であるとすれば、それはまさに日本人のアイデンティティーに深く関わる極めて重要な事柄であり、看過するわけにはいかない由々しき問題でありす。

 もとより、そのような風潮・風説が何の根拠もないデマ・捏造(ねつぞう)の類であることは論を俟ちませんが、問題はそのような真っ赤な大嘘を頭から漠然と信じて疑わない日本人は決して少なくはないということであり、とりわけ、分別ざかりのオヤジ世代、もしくは団塊の世代を中心として多々見受けられるということであります。

 顧みて今日の国際情勢は、多様な価値観が対立しせめぎ合う憂慮すべき状況を呈しており、かつポピュリズムの熱狂ムードも台頭するなど世界の秩序はまさに安定から混乱に向かう転換期にあると言わざるを得ません。
 逆に言えば、日本および日本人はもはやかつてのごとく西欧文明のモデルを真似るのではなく、いよいよ日本人固有の本来の精神に立ち返り、みずからの頭で考え、みずから判断し、みずから責任をもって行動する時代を迎えているとも言えます。

 まさにそのゆえに、日本人のアイデンティティーに関わる根も葉もないデマを覆(くつがえ)し、世界に稀有な純血種の単一民族たる日本および日本人の系図を明らかにすること、言い換えれば、日本および日本人とは何者なのかを知ることは、将(まさ)に来(き)たらんとする世界動乱の時代に備える意味においても極めて重要なことであります。

 本書の内容を示す目次は下記の通りです。

【はじめに】古代日本における倭人(弥生人)と朝鮮半島との関係

【第一章】倭人(弥生人)はどこからやってきたのか

【第二章】日本人は本当に混血民族なのか

【第三章】東アジアと日本列島の関係から見たマクロ的日本人起源論

【第四章】日本人二重構造説(人種置換・混血)説と小進化による変形説について

【第五章】沖縄の人は「土人」、なのか「シナ人」なのか、はたまた日本人なのか。

【第六章】大陸から、あるいは南方からの大量の弥生系渡来人は本当にあったのか

【第七章】日本列島の言語たる日本語と、日本人の遺伝子から見た日本民族のルーツ

【第八章】縄文晩期から弥生時代において倭人はいかに進化し発展したのか

【終章】日本人の民族的欠陥たる思考癖(思考的態度)と脳力開発との関係

本書はネット書店アマゾンより出版されております。興味のある方は下記URLをご覧ください。

※お知らせ

 孫子塾では、孫子に興味と関心があり、孫子を体系的・本格的に、かつ気軽に学べる場を求めておられる方々のために、以下の講座を用意しております。

※併設 拓心観道場「古伝空手・琉球古武術」のご案内

 孫子を学ぶのになぜ古伝空手・琉球古武術なのか、と不思議に思われるかも知れません。だが、実は、極めて密接な関係にあります。例えば、彼のクラウゼヴィッツは、「マクロの現象たる戦争を、言わば個人の決闘的なミクロの戦いへ置き換えることのできる大局的観察能力・簡潔な思考方法こそが、用兵の核心をなすものである」と論じています。則ち、いわゆる剣術の大なるものが戦争であり、勝つための言わば道具たる剣術・戦争を用いる方法が兵法であるということです。

 とりわけ、スポーツの場合は、まずルールがあり、それをジャッジする審判がいます。つまり、スポーツの本質は、娯楽・見世物(ショー)ですから、おのずから力比べのための条件を同じくし、その上で勝負を争うという形になります。つまりは力比べが主であり、詭道はあくまでも従となります。そうしなければ娯楽・見世物にならず興行が成り立たないからです。

 これに対して、武術の場合は、ルールもなければ審判もいない、しかも二つとない自己の命を懸けての真剣勝負であり、ルールなき騙し合いというのがその本質であります。つまるところ、手段は選ばない、どんな手を使ってでも「勝つ」ことが第一義となります。おのずから相手と正面切っての力比べは禁じ手となり、必ず、まず詭道、則ち武略・計略・調略をもってすることが常道となります(まさにそのゆえに孫子が強調するがごとく情報収集が必須の課題となるのです)。

 つまり孫子を学ぶには武術を学ぶに如(し)くはなしであり、かつ古伝空手・琉球古武術は、そもそも孫子兵法に由来する中国武術を源流とするものゆえに、孫子や脳力開発をリアルかつコンパクトに学ぶには最適の方法なのです。

 古伝空手・琉球古武術は、日本で一般的な、いわゆる力比べ的なスポーツ空手とは似て非なる琉球古伝の真正の「武術」ゆえに誰でも年齢の如何(いかん)を問わず始めることができ、しかも生涯追及できる真なる優れものであります。興味のある方は下記の弊サイトをご覧ください。

コラム一覧

2017年01月21日
28:日本人のルーツ『倭人はどこから来たのか』の出版のお知らせ
2016年01月02日
27:【孫子 一問一答】シリーズ 第六回の「立ち読み」のご案内
2015年08月13日
26:孫子の曰う『拙速』と、いわゆる「拙速」の典型例たる「戦争法案」との関係
2015年06月16日
25:【孫子正解】シリーズ 第十回の「立ち読み」のご案内
2015年06月01日
24:【孫子 一問一答】シリーズ 第五回の「立ち読み」のご案内
2017年04月13日
※「孫子に学ぶ脳力開発と情勢判断の方法」通学ゼミ講座 受講生募集
2015年01月07日
22:【孫子 一問一答】シリーズ 第四回の「立ち読み」のご案内
2014年09月29日
21:【孫子 一問一答】シリーズ 第三回の「立ち読み」のご案内
2014年07月23日
※著者からの「読者サービス」のお知らせ
2014年06月16日
19:電子書籍【孫子 一問一答】シリーズ第二回出版のお知らせ
2014年04月10日
18、根本的におかしいNHK・百分de名著「孫子」
2014年03月14日
17、孫子兵法の大前提となる「兵力比互角」の問題について
2014年01月17日
16、現行孫子と「竹簡孫子」の根本的な違いについて
2013年12月22日
15、〈第三篇 謀攻〉に曰う「兵力比互角の戦法」について
2013年12月12日
14、 孫子の曰う『善後策』と『拙速』の真意について
2013年10月30日
13、孫子の巻頭言と「五事」「七計」について
2013年08月06日
12、孫子の理論体系(全体構造)と体系図について
2013年04月18日
11、電子書籍【孫子正解】シリーズ第一回 出版のお知らせ
2012年12月27日
10、なぜ孫子兵法を学校で教えないのでしょうか
2012年05月05日
9、現代日本人はなぜ兵法的思考(戦略思考)が不得手なのか
2011年10月20日
8、老子と孫子の共通性について
2011年05月30日
7、孫子兵法と易経・老子・毛沢東・脳力開発との関係について
2011年05月24日
6、『敵を殺す者は怒りなり』の通説的解釈を斬る
2011年04月07日
5、 孫子の曰う『善後策』と、一般に謂う「善後策」とは似て非なるものである
2010年12月01日
4、危うきかな日本 ~尖閣ビデオ流出行為は非国民かヒーローか~
2010年08月26日
3、孫子の曰う『拙速』と、巷間いわれる「拙速」の根本的な違いについて
2010年05月22日
2、「孫子はなぜ活用できないのか」のご質問に答えて
2008年11月20日
1、孫子をなぜ学ぶ必要があるのか